生活習慣病が増えてきている昨今、糖尿病の患者は未だに多くいらっしゃいます。
糖尿病を患った場合は直ちに体質改善に取り組まなければなりません。
なぜなら糖尿病は、糖尿病そのものよりも合併症が非常に重篤だからです。
もし糖尿病を何もせずそのまま放っておくと、、、
- 目が見えなくなる(網膜症)
- 腎臓が機能しなくなる(腎症)
- 足先が壊死してしまう(神経障害)
少し怖めな表現ですが、このような重大な疾患に陥ってしまいます。
絶対に嫌ですよね。でも早めに体質改善や治療により血糖値を正常に保てていると決して恐れることはない疾患でもあります。
では具体的にお伝えしていきます。
Contents
合併症にはなぜなるの?
糖尿病の合併症は非常に恐ろしい病ばかりですが、なぜ起こるのでしょうか。
3つの合併症に共通しているのは、細い血管が軒並み損傷しているということです。
目の神経、腎臓の神経、手足の細い血管
全て細部の繊細な血管です。
細い血管に糖分が多い血流が流れ込むと、損傷をきたしてしまい合併症に結びついてしまいます。
例えて言うなら、ホースにただの水を流している状態と砂利入りの水を流している状態では、
最初はほとんど差がなくても10年後は砂利入りの水を流しているホースの方がボロボロになってしまいますよね。
血管でも全く同じことが起きています。
怖い合併症①:糖尿病性網膜症
高血糖により、網膜の非常に微細な血管が蝕まれて起こる病気です。
最悪の場合は失明状態ととなります。
自覚症状もほとんど起こりませんので、糖尿病の方は最低でも年に1回は眼底検査を行なってください。
怖い合併症②:糖尿病性腎症
腎臓も極めて細かい血管が密集していて、体の中の老廃物を尿として排出しています。
この腎臓が糖尿病により障害され、機能停止してしまうと、透析治療が必要になってしまいます。
透析治療は、かなり過酷です。
ゆとりが担当していた患者さんでは、週3〜4回、毎回5時間ほど透析されていました。
この状態では通常の社会生活を維持するのにもかなり大変な生活を強いられることになると思います。
この疾患も自覚症状が出にくいまま進行していきますので腎機能のこまめな検査が必要です。
怖い合併症③:糖尿病性神経障害
手足の細い血管が障害され、ジンジンピリピリと痛んだり痺れたりすることが特徴です。
また片手だけ症状が出たり、左右非対称に症状が出るのが特徴です。
進行すると足が壊疽したり、潰瘍ができてきたりするので、こちらも進行するとかなり怖いです。
他にも動脈硬化などが起こる可能性も
他にも糖尿病は動脈硬化の原因となるため、心臓病や脳卒中を引き起こします。
日頃からの生活習慣を整えて、動脈硬化を進行させない体づくりが大切です。
さらに脂質異常症や高血圧などの疾患があるとさらにリスクが高まるので注意が必要です。
3つのアプローチで糖尿病を克服しよう
それではここから糖尿病をどのように克服するかをお伝えしていきます。方法3点です。
- 糖分を摂取しすぎないように気をつける(食事療法)
- 適切な運動習慣を身につける(運動療法)
- 継続して薬の服用を続ける(薬物療法)
この3点となります。
例えばひたすら薬だけ飲んで後は何もしないというのは、根本的な解決にはなりません。
ですのでまずは、糖分の多い食事を控える。低糖質なメニューに心がけましょう。
さらに、運動も取り入れることで体の中に滞留する糖分を代謝させやすくなります。
また、血糖値が元通りになったからといって、すぐに薬をやめてはいけません。
投資の複利と同じように、薬もきちんと飲み続けることで長く効果が現れやすいのです。
1方向からではなく、3方向からアプローチしていくことで血糖コントロールも非常に効果的となります。
終わりに
糖尿病がなぜ怖いのかお分かり頂けたかなと思います。
とにかく最初の高血糖の間は自覚症状がなく、その間にどんどん小さな血管がやられていくというのがさらに怖いところです。
しかし、これも知識としてあらかじめ知っておくだけで、もし糖尿病になってしまった時も対処することができます。
しっかりと対処できれば糖尿病の予後はそれほど悪くない疾患です。
まずは糖尿病にならないように日頃から、体質改善に取り組んでいきましょう。
まず何より1次予防からです。あなたも実践してみてください。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。