高齢化が進む現代社会では人間の平均寿命はどんどん伸びていますが、その一方で持病を抱えている人が増えているのも事実です。
よくCMで健康食品のCMや通販などを見かけます。
「4つの有効成分をギュッと凝縮!!」
「社長が病に倒れる母を治したい一心で開発しました」
「痛みがスーッと取れる!」
などなど実に巧妙な言い方でそれっぽく宣伝していますが、中にはこんな宣伝をしといて「こんなのしか入ってないやん!」とかよくあります。
今日は薬のスペシャリスト!?の薬剤師だからこそ、こんな健康食品に騙されないで!ここを見て!というのを解説していきます。
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食品&医薬品の分類はこちら
ゆとりのブログにしては何やら難しい図を出してしまいました。笑
上図が食品と医薬品の分類表です。実は健康食品という分類は厳密にはなく、健康食品を謳っているものでもただの一般食品は多くあります。
きちんと効果が認められているのは保健機能食品からです。
さらに特定保健用食品ではトクホマークと言って大きく背伸びしている図が描かれてあります。

右のマークがあるものは消費者庁がお墨付きの健康食品ですよ!ということです。
例えば、歯の健康を保つキシリトール含有のガムだったり、食物繊維が豊富に含まれているゼリーなど様々な商品に該当しています。
保健機能食品にも該当しない健康食品は一般食品と同じ
残念ながら保健機能食品に該当していないものは健康食品っぽく見えるただの食材ということですね。笑
どうせ摂取するなら少しでも審査が通っているものを摂取された方が良いと思います。
もし表示の意味が分からなければ、ネットで調べたり、近くの店員や薬剤師に聞いてみてください。
一般医薬品は国の承認は受けている
医薬品も飲んだらすぐに効果を発揮するようなCMがよく流れていますが、市販の薬は処方薬と比べると作用が緩やかなことが多いです。
しかし、将来的には国の医療費はさらに圧迫され、なるべく自分たちで医療費を支払いたくない国側は、これからも処方箋の薬を一般の医薬品として承認していくと思います。
医師会は反発することが予想されますが、、笑
また、一般の医薬品は複数の成分が1粒に入っていることが多いため、分からなければ積極的に薬剤師や登録販売者に相談してみてください。
例)リョウシンJV錠はアリナミンのジェネリック
僕が最後に伝えたいのはリョウシンJV錠についてです。
「関節痛が治る。」「母のために社長が考案しました。」とか色々な宣伝がされていますが、このお薬はアリナミンEXと一緒です。むしろアリナミンのジェネリックと言えるでしょう。
関節痛をアリナミンだけで完治させるのはやはり難しいと思います。僕の父親も買いそうになっていました。
確かにビタミン剤は効能効果が広いので、効かないわけではないとは思いますが、劇的に改善させるようなCMの効果は出にくいとは思います。
あくまで個人の見解ですが。
終わりに
情報が溢れるこの社会では良い情報も入ってきますが、いらない情報も同時に入ってきやすいです。
きちんと情報の中身を確認して、どの情報が正しいのか取捨選択できるようにしていきましょう。
中でも一番ダメなパターンが、よく分からないまま購入してしまうことです。悪徳業者達はそこをターゲットにしています。気をつけていきましょう。
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。