皆さんこんにちは!ゆとり薬局です。
今回は日本株のイオンについて長期投資の銘柄分析を行いたいと思います。
イオンと言えば、日本で一番大きな時価総額の総合スーパーですね!
今回もバフェット基準に基づき、売上高、当期利益、ROE、ROA、財務健全性、割安性などで評価していきたいと思います。

Contents
イオンのビジネスモデル
イオングループは小売事業、総合金融、ディベロッパー、サービス等の各事業を行う。【事業内容】同社は8つの事業を運営する。ゼネラル・マーチャンダイズ・ストア(GMS)(総合スーパー)事業はGMS、スーパーマーケット、コンビニエンスストア及びデパートを運営する。スーパーマーケット(SM)・ディスカウントストア(DS)事業はスーパーマーケット、ディスカウントストアを運営する。小型店事業はコンビニエンスストア、小型スーパーマーケット、弁当惣菜専門店等を運営する。 総合金融事業はクレジットカード事業、フィービジネス及び銀行業を行う。 ディベロッパー事業がショッピングセンターの開発及び賃貸の行う。サービス・専門店事業は総合ファシリティマネジメントサービス業、アミューズメント、外食、婦人服、ファミリーカジュアルファッション、靴等を販売する専門店の運営を行う。国際事業はアセアン地区及び中国における小売事業を行う。同社はまたデジタル事業等を取り扱う。楽天証券より引用
イオンは総合店ということもあってビジネスモデルは多種多様ですね!
スーパー以外にも金融、不動産、商品開発、国際部門などです。
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売上構成比〜イオンの実態は不動産&金融業〜
引用:日経ビジネスより
左の図をご覧ください。
これはイオンの売り上げ構成比で、売上高はスーパーが最も多くの割合を占めています。
しかしながら右の図の営業利益では金融と不動産が大きな割合を占めています。
なんとスーパーに至っては赤字なんですね!
ちなみにイオンはコロナ恐慌下においてグループ全体での営業利益は伸びています。
世間が恐怖に喘いでいた時こそ、こういったスーパーでは爆買いが始まり需要がアップしますね!
株主優待で利回りを最高30%に!?
いつもは下の欄に記載する株主優待ですが、イオンの株主優待はお得なのでこちらに記載します。
イオンに投資すると優待カード(オーナーズカード)というものが与えられ、イオンでお買い物すると返金があるという制度です!
詳細は下記になります。
優待カード(オーナーズカード) | 3% | 100株以上 | ※新規株主に対して案内書を送付し、カード発行 ※半期100万円を限度とする買物金額に対し、保有株数に応じた割合で返金 |
4% | 500株以上 | ||
5% | 1,000株以上 | ||
7% | 3,000株以上 |
つまりイオンでお買い物すると100株の場合なら自動的に3%返金されるということですね!
半年間100万円イオンでお買い物すると3万バックされますから、1年で6万バックということにになりますね!
イオンを100株買うと21万ちょっと(20年5月現在)ですから、配当利回り1.7%と合わせると29.2%の還元となりますね!
もちろんこれはイオンで年間200万円分お買い物する人の話ですが。。。笑
しかし年間50万円分お買い物されるだけでも、6〜7%は優待+配当のリターンがありそうです!
事業規模
- 時価総額:18,096億円
- 従業員数:連結156,739人
- 設立:1926年
ちなみに従業員の平均年収は824万円です。
イオンの業績・指標を決算書からチェック
ここからはイオンの業績をみていきたいと思います。
これまで同様、5段階評価(1〜5)の通信簿形式です。
指標としては、売上高、当期利益、ROE、ROA、財務健全性、割安性から考察していきたいと思います。
各指標の右側の数字が評価値となっています。
売上高【3】
売り上げは少し近年は緩やかでありますが、伸ばせていますね!
当期利益【1】
利益はここ数年少なくなっているのでここは要注意かもしれません。
ただ16年からは伸ばせていますね。
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ROE【2】
- 2015 3.61
- 2016 0.51
- 2017 0.99
- 2018 2.14
- 2019 2.10
イオンは不動産や金融を生業にしているので、ROEはかなり低いのが特徴ですね!
キャピタルゲインを得るより、あくまでも優待主軸にリターンを得る方が賢明かもしれません。
ROA【1】
【ROAの推移(%)】
- 2015 0.57
- 2016 0.07
- 2017 0.13
- 2018 0.27
- 2019 0.24
ROAもかなり低いですね。
小売が入っているのも利益率が低い要因かもしれません。
ネオモバなら、株価が高い銘柄を単元未満株で購入することができます!
財務健全性【2】
- 自己資本比率 9.4%
- 有利子負債 2,661,066百万円
- 利益剰余金 469,874百万円
- フリーキャッシュフロー 337,167百万円
イオンは金融業を営んでおりますので負債がとても多く、プールしている内部留保もそれに比べると少ないですね。
割安性〜現状の株価とPER〜【1】
続いては株価を見てみましょう。
- 株価:2,175円(20/05/08現在)
- PER(連):68.22倍
- PBR:1.72倍
株価はPERで68倍とかなり高いですね。
しかし株主優待などで下支えされているのか、5年平均のPERは95.36倍なのでよく分からない数字になっています。
一方でPBRは1.72倍となっています。
PBRで見るとまずまずですね。
株主への還元は?
続いて株主への還元をみてみましょう。
配当利回り&自社株買い
配当利回りは先ほども申し上げた通り1.66%とまずまずです。
株主優待とセットお得になる企業ですね!
自社株買いはあまり行われていませんね。

総評【2.0】〜キャピタルゲインは期待薄、あくまでも優待メインで〜
イオンの長期投資の評価をまとめてみました。
- 売上高:3
- 当期利益:1
- ROE:2
- ROA:1
- 財務健全性:2
- 割安性:1
総評【2.0】
総合スーパーで小売業第1位の企業であるが、その実態は不動産と金融がメインの企業である。
そのため負債も大きく、スーパーの赤字を抱えているので、利益率もそれほど高くはない。
しかしながら、近年では売り上げを伸ばしており、コロナ恐慌下においても営業利益を伸ばせている。
株主優待の制度はイオンユーザーからすると、かなりお得な制度であるので、優待目当ての100株保有でも十分なリターンが期待できる。
ということで今回の銘柄分析のイオン編はいかがでしたでしょうか。
株主優待はイオンユーザーならかなりお得ですので、是非ご検討ください!
※ただし投資には元本割れのリスクがありますので、くれぐれも自己責任でお願いします。
本日は以上です!ありがとうございました!