皆さんこんにちは!ゆとり薬局です。
今回の日本株分析は第一三共です。
日本の製薬メーカーの中ではトップグループの一角と言えますね。
個人としても今後の行く末がとても気になる企業です。
今回もバフェット基準に基づき、売上高、当期利益、ROE、ROA、EPS、財務健全性、割安性などで評価していきたいと思います。

Contents
第一三共のビジネスモデル
第一三共グループは医薬品等の製造販売を主な事業内容とする。【事業内容】第一三共グループ事業セグメントにおいて、国内区分では、同社は医薬品の研究開発・製造・販売を行う。また、連結子会社を通じて医薬品の研究・開発・製造・販売、一般用医薬品等の研究開発・販売、ワクチンの研究開発・製造・販売、同社向け製品の供給、人事や経理等の事務サービスの提供、不動産賃貸及び保険代理業務等多岐にわたる業務を行う。海外区分では、米国において、持株会社と連結子会社などを通じて医薬品の研究開発・販売、製品の供給、研究開発業務の委託などを行う。欧州において、連結子会社を通じて、欧州各国で医薬品の製造・販売を行う。同社は連結子会社に原料の供給、製造の委託、研究開発業務の委託をする。その他の地域において、連結子会社を通じて医薬品の研究開発・製造・販売を行い、同社はそれぞれの会社に中間体及び製品を供給する。楽天証券より引用
第一三共は言わずと知れた製薬メーカーの一つです。
主力は医療用医薬品ですが、OTCのみならず、ジェネリック医薬品まで幅広く展開しているのが特徴です。
これまでの主力製品は高血圧治療薬のオルメサルタンでしたが、特許切れがおこり、新たな主力製品創出に力を入れています。
最近では、血液凝固剤のリクシアナ、認知症治療薬のメマリーが好調です。
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主力製品製品
引用:企業IR資料より
リクシアナは海外においても売り上げの拡大が目立っています。
抗潰瘍治療薬であるネキシウムも高い売り上げに寄与しています。
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抗がん剤に強いパイプラインを持つ
また第一三共の特徴として抗がん剤治療薬において豊富なパイプラインを持っています。
オンコロジー領域自体がさらに膨れ上がる予想される昨今において、この豊富なパイプラインが株価を押し上げています!
事業規模
- 時価総額:48,772億円
- 従業員数:連結15,494人
- 設立:2005年
第一三共の業績チェック
ここからは第一三共の業績をみていきたいと思います。
これまで同様、5段階評価(1〜5)の通信簿形式です。
指標としては、売上高、当期利益、ROE、ROA、EPS、財務健全性、割安性から考察していきたいと思います。
各指標の右側の数字が評価値となっています。
売上高【2】
残念ながらここ数年の売上高は伸びていませんね。
当期利益【2】
当期利益は2015年に大きく伸びているため、グラフが歪んでいます。
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ROE【3】
【ROEの推移(%)】
- 2015 28.20
- 2016 6.49
- 2017 4.44
- 2018 5.22
- 2019 7.84
ROEも2015年に引っ張られていますが、他はあまり高い水準ではありませんね。
5年平均は一応10%超えていますが、安定はしていません。
ROA【2】
【ROAの推移(%)】
- 2015 16.79
- 2016 4.24
- 2017 2.8
- 2018 3.16
- 2019 4.69
ROAも同じような経過を辿っています。
あまり安定はしていません。
EPS【2】
【EPSの推移】
- 2015 456.62
- 2016 119.11
- 2017 79.44
- 2018 91.10
- 2019 143.88
EPSも同様ですね。
ただし、直近1年での推移は改善傾向のようです。
財務健全性【4】
- 自己資本比率 62.3%
- 有利子負債 224,383百万
- 利益剰余金 1,200,181百万
自己資本比率は65.5%とそれなりに高いです。
また負債も少なく、利益剰余金も多いので財務は健全な企業と言えるでしょう。
割安性〜現状の株価とPER〜【2】
続いては株価を見てみましょう。
- 株価:6670円(20/03/06現在)
- PER(連):46.26倍
PERはオンコロジー領域の期待からかなり割高となっています。
同業種と比べてもかなり高いです。
これまでのチャート
過去10年のチャート
過去10年では右肩上がりに推移し、6倍株に成長しています。
過去5年のチャート
ここ5年でもほぼグラフのカタチは変わりませんね。
直近の2年でグラフが立ち上がっています。
株主への還元は?
続いて株主への還元をみてみましょう。
配当利回り&配当性向
第一三共の配当利回りは1.05%です。
直近の配当性向は約48%です。
総評【2.5】〜パイプラインが豊富な企業ではあるが、期待値が高く割高〜
第一三共への長期投資はアリかをまとめてみました。
- 売上高:2
- 当期利益:2
- ROE:3
- ROA:2
- EPS:2
- 財務健全性:4
- 割安性:2
総評【2.5】
オンコロジー領域に豊富なパイプラインを持ち、成長領域の拡大がかなり期待されている企業である。
現状の医薬品でもリクシアナが市場を牽引しているため、売り上げの拡大も期待できる。
しかしながら、現状では特筆するような売り上げ拡大が起こっていないため、期待されすぎな面も否めない。
ということで今回の銘柄分析の第一三共編はいかがでしたでしょうか。
少し割高感が否めないですが、それは期待の裏返しでもあります。
是非参考にしてみてください。
また、全ての投資は自己責任ですので、投資する前はご自身で是非分析してみてください。
今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
投資先が決まれば、オススメの証券会社についても記事にしていますので是非ご覧ください!
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