皆さんこんにちは!ゆとり薬局です。
今回の日本株分析は日本トップのタバコメーカーJTです!
非常に高配当な銘柄として注目されていますね。
今回はそのJTが長期投資にふさわしい銘柄なのかチェックしていきたいと思います。
今回もバフェット基準に基づき、売上高、当期利益、ROE、ROA、EPS、自己資本比率、割安性などで評価していきたいと思います。

売り上げが下がっているので見送りたいと思います!
Contents
JTのビジネスモデル
企業HPより引用
ビジネスの売り上げ構成比率
引用:JT社IRレポートより引用
売り上げ構成比率としては日本国内よりも海外が過半数を占めます。
日本を含めた先進国では喫煙者は減少傾向なのですが、中国やインドネシアなどでは急激に増えています。
筆頭株主は財務大臣
企業HPより引用
JTの筆頭株主はなんと財務大臣です!笑
実に33%保有しています。
現・財務大臣の麻生太郎すごい!...というわけではなく、財務省や政府が実質的に支配下においている国営企業のような側面が大きいんですね。
なので麻生太郎には配当金は入りませんのでご心配なく(多分)
そしてタバコの製造は自由化されておりませんので、実質的にJTのみが独占企業としてタバコを販売し続けています。
僕だったら投資しないね!


独占企業を狙うのはバフェット流の投資やで!
ただし、数字が伴っているかも判断材料に加えてみて!
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事業規模
- 時価総額:49,600億円
- 従業員数:連結 63,968人
- 設立:1985年
時価総額は5兆円を超える日本有数の大企業ですね!
平均年収も822万円ですので高収入の企業です。
ほぼ国営企業のような状態ですが、、、
JTの業績通信簿
ここからはJTの業績をみていきたいと思います。
これまで同様、5段階評価(1〜5)の通信簿形式です。
指標としては、売上高、当期利益、ROE、ROA、EPS、自己資本比率、割安性から考察していきたいと思います。
各指標の右側の数字が評価値となっています。
売上高【2】
2011年から大きく売上高が下がっているのは、会計の方式が日本式から国際基準に変更したからです。
それを除いて2012年から見ていったとしても売り上げは横ばいとなっています。
先進国のタバコ離れが急速に起こっていることが原因でしょう。
当期利益【1】
利益も2015年を境に直近はどんどん低下しています。
利益率が高いビジネスなのは理解できますが、顧客そのものが減っています。
ROE【4】
【ROEの推移(%)】
- 2014 19.80
- 2015 19.47
- 2016 17.19
- 2017 15.04
- 2018 14.30
ROEは非常に高いですね!!
タバコ産業の利益率が高いことを意味します。
考えてみれば紙タバコの原価なんて価格の10分の1ほどであとは税金が占める割合が大きいですね。
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ROA【2】
【ROAの推移(%)】
- 2014 10.11
- 2015 10.49
- 2016 9.07
- 2017 7.88
- 2018 7.22
ROAは残念ながらあまり高くありませんね。
バフェットの合格ラインの最低12%には届いていません。
EPS【1】
【EPSの推移】
- 2014 235.35
- 2015 270.37
- 2016 235.33
- 2017 218.97
- 2018 215.20
2015年まで順調にEPSは推移していたのですが、そこからEPSは下がっています。
これでは株価が下がってしまうのも無理はないでしょう。
自己資本比率【3】
- 自己資本比率 48.4%
- 有利子負債 1,061,627百万
- 営業利益 564,984百万
- 利益剰余金 2,705,848百万
自己資本比率は48%とまずまずの数字ですが、有利子負債に対して、営業利益が2年弱でペイできるので財務かなり健全な状態です。
利益剰余金もかなり豊富ですので、その点も安心です。
割安性〜現状の株価とPER〜【4】
続いては株価を見てみましょう。
- 株価:2314円(20/02/10現在)
- PER(連):11.74倍
株価は2314円でPERはそれほど高くありません。
時価総額に対して営業利益も10%を超えているので、利回りとしてはまずまず高いです。
しかしながら、タバコの市場がどれほど今後維持できるかという体力の勝負にもなってくると思います。
これまでのチャート
過去10年のチャート
過去10年のチャートでは特に動きはありません。
横ばいといったところですね。
過去5年のチャート
ここ5年間のチャートは利益が減っていることから下落相場が続いています。
先進国のタバコ離れが大きな要因でしょう。
株主への還元は?
続いて株主への還元をみてみましょう。
配当利回り&配当性向
JTの配当利回りは驚異の6.69%です。
ここ十数年は連続増配を続けています。
しかしながら配当性向が2020年の予測で90%近くまで上がってきているので、ほぼ上限いっぱいまで達しているでしょう。

ずっとこのまま増配する可能性は低いです。
株主優待
JTは株主優待制度があります!
JT製品の食品などをもらうことができます。
詳しく企業HPをご覧ください。

総評【2.5】〜独占企業ではあるが、市場の縮小傾向が否めない〜
JTへの長期投資はアリかをまとめてみました。
- 売上高:2
- 当期利益:1
- ROE:4
- ROA:2
- EPS:1
- 自己資本比率:3
- 割安性:4
総評【2.5】
利益率が高く、独占企業ではあるもの今後の市場縮小傾向が否めない。
高配当でインカムゲインを得られることができても、キャピタルゲインがマイナスになる可能性も十分に考えられる。
ただ現状の株価は割安で利回りも高いので、JTの体力を信じれる人は高配当株として持っても良いのかもしれない。
ということで今回の銘柄分析のJT編はいかがでしたでしょうか。
高配当銘柄として保持しておく選択肢もないことはないですが、売り上げの低下から少し微妙な気がします。
是非参考にしてみてください。
また、全ての投資は自己責任ですので、投資する前はご自身で是非分析してみてください。
今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
投資先が決まれば、オススメの証券会社についても記事にしていますので是非ご覧ください!
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