今回は全世界で1500万部超のベストセラーになっている書籍、
D・カーネギー『人を動かす』から、人を動かすための3原則をお伝えしていきたいと思います。
大きな仕事を成し遂げるためには、自分一人だけでなく、必ず誰かの力が必要となります。
そのためにはリーダーシップを発揮して、積極的に人を動かしていかなくてはなりません。
しかし、ただ機械を相手にするように命令するだけでは、人間一切は動きません。
なぜなら人間には感情があり、誰しも偏見があり、
強い自尊心と虚栄心で行動するからだとカーネギーは説明しています。
そこから、人を動かすためのコツをカーネギーは3原則にしてくれています。
<人を動かす3原則>
- 批判も非難もしない、文句も言わない
- 素直で誠実な評価を与える
- 重要感を持たせる
ではこの3原則を深掘りし、その後、ゆとりが実践してみた具体例をお伝えしようと思います。
Contents
著者のD・カーネギーとは?
D・カーネギーは1888年にミズーリ州の貧しい農家のもとで生まれます。
大学卒業後に就職しますが、その後、独学でビジネスを始め、
石鹸やベーコンなどの販売をし、仕事を通じて人を動かす術を学んでいきます。
その後、晩年は自身の夢であった講演会の講師となりました。
かなり昔の人でありますが、「人を動かす」でも紹介されるような、
ビジネスコミュニケーションスキルはいまだに企業の研修などで取り入れられています。
著書『人を動かす』とは?
冒頭でも触れましたが、著書の「人を動かす」では、
日本で430万部以上、全世界で1500万部以上を売り上げました。
実にその発行から70年以上たった今でも、ロングセラーを続けているビジネス本なのです。
人を動かすではこの他に、人に好かれる原則や人を説得する原則なども載っています。
気になる方はぜひ読んでみて下さい。
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人を動かす3原則
批判も非難もしない、文句も言わない
批判も非難もせず、文句も言わないとなると、
「ただ我慢するだけじゃねぇか!」と思う方も多いかもしれません。
しかしそうではなく、批判や非難をせずに気持ちを伝えることが大切なのです。
なぜなら、人間は批判される場合に、無意識に自分を守ろうとする防衛本能が働きます。
理論的にどれだけ正しいことでも批判をされてしまったら、相手には強い自尊心がありますので、
自身を正当化するためにも、要求と逆に動いてしまうのです。
相手を自分のためにあるべき方向に動かしたかったら、絶対に批判をしてはいけません。
大切なのは、相手の気持ちに立った、助言やアドバイスなのです。
素直で誠実な評価を与える
率直で誠実な評価を与えるとはどういったことでしょうか。
これは先ほどと逆のケースで、部下や同僚が仕事で成功したときに褒めてあげるような場合です。
現代では、相手を非難する人はとても多いですが、
相手を上手く褒めてあげられる人は非常に少ないです。
何気ないことでも、きちんとやってくれている人や成功した人には、
素直に感謝の気持ちを伝えましょう。
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重要感を持たせる
人から言われたことでも、自分自身で納得していなければ人は動きません。
人を強く動かすためには、
「能動的に動いてみたい」という欲求を起こさせることだ、
とカーネギーは解説しています。
人は本能として自分は重要な人物でありたい、そうなりたい、という思いを秘めています。
その本能に訴えかけるのです。
つまり、
- 自分は相手にとって必要とされている人物なんだ
- 自分がやるからこそ意味があるんだ
こういった感情を相手に持たせることによって、
相手は自分の想像を遥かに超える働きをしてくれるのです。
人を動かすを実践してみた
人を動かすことを学ぶということは非常に実りのあるものですが、
その知識を実践に生かしてこそ初めて学んだ意味があります。
そこでゆとりの人を動かす実践例もご紹介していきたいと思います。
努力家だけど要領が悪い後輩に、無駄を省くようにアドバイスしてみた
以前勤めていた薬局で、とても仕事の態度は真面目だけど、
かなり仕事が遅い後輩がいました。
僕は始めのころは、あまりに遅いので怒りに任せて、細かく指示を出すように動かしていました。
すると彼は次第に僕に怯えだし、仕事も自らサービス残業するようになり、体調も崩れがちになっていきました。
僕自身もこれではいけないと思い、彼と真剣に向き合うようにしました。
すると、彼はとても真面目で、仕事は一切手を抜かないタイプなのですが、
それが逆に弱点になって、処理するスピードが遅いということに気が付きました。
つまり自分自身では、早く処理することよりも、今のやり方のままがいいと自分で判断していたのです。
そこで、僕がまずとった方法は、彼が真摯に仕事をしていることを積極的に褒めるようにしました。
その上で、「早く仕事をすることが患者にとっても、職場にとっても大事だよ。」とアドバイスしました。
なぜなら、患者にとっては、早く薬を用意してくれるのも重要な薬剤師の仕事だからと伝えました。
そこから彼は、早く仕事をするためにはどうすればいいか、自分の頭で考えてくれました。
そこからは過度に僕が口出ししなくても、自然と早くなってくれたのです。
僕と彼の関係も改善されました。
相手に能動的に行動してもらうことは非常に大事です。
まずそのために、相手を認めてあげることがもっと大切なことだと知ったケースです。
ゴルフのラウンド中にマナーが悪い友達に注意してみた
僕はゴルフが趣味なのですが、プレー中の友達でとてもマナーが悪かった事がありました。
その友達は僕よりも遥かにゴルフが上手く、経験も豊富でした。
しかし、その日は後半途中から崩れてしまい、パットを外してグリーンのカップ手前で、
パターを叩きつけて、芝がめくれあがってしまいました。
これはゴルフをやっている人なら分かると思うのですが、非常に悪質なものです。
ゴルフ場のグリーンは繊細なものなので、走ることも許されてはいない場所です。
そこで僕は彼を感情に任せて叱りつけようと思ったのですが、友達でもあったので伝え方を工夫しました。
「君はとてもゴルフが上手くて尊敬していたのに、そんなことをするなんて非常に残念だよ。」
「プレーもマナーも一流の方がカッコいいよ。」とだけ伝えました。
最初は彼も「あれぐらい大丈夫だよ」とひねくれていたのですが、
プレー終了後に、「あれはまずかった。」と謝罪してくれました。
その後、ゴルフ場にグリーンの件を伝えにいき、注意で事なきを得ました。
あのまま怒りに任せて、「そんなことをするなんて最低だ!!もう2度とプレーするな!!」という言い方をしていたら、
彼とその場で取っ組み合いのケンカになっていたかもしれません。
相手を認めた上で、きちんと指摘をする事で、相手もこちらが伝えたいことを理解しようとしてくれるのです。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
実は先ほどの実践例は意図したものではなく、
今思えば結果的に、先ほどの3原則に当てはまっていたというものでした。
人間が人間を動かすというのは、生半可なものでは絶対に動きません。
ましてや全否定すると人は余計に動かなくなってしまいます。
ぜひ参考にしてみてください。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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