ゆとり薬局ですこんばんは!
ブログを書いてるとゆとり薬局はお金について書いてるけど、本当に薬剤師なのか!?
なんて声もあったり無かったりするので今日はジェネリックについて解説します。
Contents
ジェネリック医薬品(後発医薬品)って?
まずはじめに分からない方にジェネリックについて解説します。
薬局で薬をもらう時によく聞かれるアレですよね!
すなわち新薬開発された最初の薬が特許を失い(およそ20年)、その後同じ薬で開発費がかからないので安く作成することが出来る2番手以降の薬のことです。
作り方やまわりの添加剤は多少異なりますが、有効成分は全く同じものです。
今回は薬剤師から見てジェネリックがオススメの患者さんについて解説していきたいと思います。
結論から言うとこの3点ですね。
- 慢性的な疾患があり、ずっと薬を飲んでいる
- 毎月の医療費が気になり、少しでも安く抑えたい
- 薬なんてなんでもいい
このような方はジェネリック医薬品が凄くオススメです!
しかし、国はみんなにジェネリックを飲んで欲しいとぶっちゃけ思っています。
なぜでしょうか?
国や自治体でみんなのお薬代の7割以上を負担している

皆さんが何気なく病院で払っている窓口のお金は実は3割だけで、最低でも7割は国や自治体などが負担しています。
ですので、もともと高い薬をさらにジェネリック以外でもらっている人はその7割を国に負担させているのです。
国が払いたくない理由がわかるでしょう(笑)
しかし、ジェネリックは粗悪と勘違いしている人もいるので余計に説明が必要と感じているのもあると思います。
以上を踏まえて上記の向いてる人の1-3を説明していきます。
①慢性的な薬を飲んでいる
若くて体調を崩しても風邪くらいという人は実感が薄いかもしれませんが、持病をお持ちの方はとても多いです。
特に難治性の病気の薬は高い薬が多いです。
そして長きにわたり薬を服用して症状を抑え込んでいる状態です。
例えば、リウマチの患者さんで毎月10万円を薬代に払っているという方がおられるとします。
そのお薬にジェネリック品があり、全く同じ有効成分で毎月3万円になると言われれば、かなりのメリットを感じれるのではないでしょうか。
②月々の医療費をとにかく抑えたい
①と理由は似ていますが、基本的に同じもので、
そこまで高い薬でなくても、1回あたり500円ほど薬代が変わるという場合もあります。
その浮いた分を他の食費などに回すことができますよね?節約はいいことです。
③薬はなんでもいい
こういうこだわりのない方もジェネリックはオススメです。
正直薬剤師の私からしても明確に先発とはこの部分が違うから絶対にジェネリックじゃない方がいいとは言えないのが実情です。
医療現場で働いていてもほとんど同じにしか見えません。
薬にこだわりのない人なら月々もお得ですし、ジェネリックをオススメします。
逆にこんな人はジェネリックをオススメしない

- 風邪をひいて4日間だけ薬をもらって高くてもいいから少しでも良いものを飲んで早く治したい
- 子供の口に入れるものにはとにかく気をつけたい
- ジェネリックで効かなかったらどうしようと考えるととても不安で仕方なくなってしまう人
①神経質な風邪の人
もともと神経質な人はジェネリックはオススメしておりませんが、
さらに風邪の人は薬代も先発品(ジェネリックの反対)だとしてもそこまで高くはならないので絶対にジェネリックをオススメ!とはなりにくいです。
②子供の口に入れるものはかなり気になってしまう
最近はかなり過敏な親が増えましたよね。
だから先発がオススメというわけではなく、子供は自治体の医療助成で窓口の負担金が0円というのもかなり多いので、
品質がかなり気になるのであれば、わざわざジェネリックにする必要は無いと思います。
③ジェネリックの効果が気になって眠れないという人
ごく稀に患者さんでジェネリックにした途端に調子が悪くなってしまったと訴える方がいます。
もちろんそれが間違っているというわけではありませんが、基本的には全く同じであるので、
ジェネリックだけ原因で容体が急変するということはあまり考え辛いです。
むしろ、もともと副作用に問題があったり、他に疾患があったのではと考えてしまいます。
このようにとてつもなく気になってしまうという方は、落ち着いて薬を飲めた方がより治療効果も高いと思いますので先発品がオススメです。
ゆとり薬局的には基本ジェネリックでいいのでは無いかと考える
ゆとり薬局自身も昔は気になっていましたが、今はジェネリックにしています。
お得ですし、ほとんど体への影響も変わらないような気がします。
そもそも医薬品というのは国の厳正な審査基準を満たして世に出てきたものですので、
胡散臭い健康食品を買うくらいだったら間違えなくジェネリックの方が信頼度は高いと思います。
健康食品では国の認可が、かなりゆるゆるなものもありますからね。
ジェネリック率もついに日本全体で70%を超える
信頼度が当初は低かったジェネリック医薬品ですが、今では患者さんの中で、
特許の切れた薬の70%がジェネリックで服用されているようです。
たくさん使われれば臨床研究の精度も上がり、
製薬会社もコストをかけてより飲みやすいジェネリック品の開発も進めれますので、
ますますより良いジェネリック品が世に出てくることでしょう。好循環ですね。
先発品よりも飲みやすさを進化させているジェネリック品も
先発メーカーが作った薬を後出しで改良できるというのもジェネリックのメリットかもしれません。
これまで苦かった粉薬に子供が喜びそうな美味しい味をつけたり、
まん丸で転がってしまって失くしやすい形の錠剤を楕円形にしたり、
ジェネリックは単に真似するだけでなく進化させている場合も増えてきました。
いかがでしたでしょうか。
少しはジェネリックへの信頼度も上がったのでは無いですか?
あくまで日本では患者さんが好きに選べるのも選択肢があったいいですね。
よほど違いを知りたいという方は、1回の処方箋ごとに切り替えてみて、
飲み比べをしてみてはどうでしょうか(笑)
お近くの薬局の薬剤師に是非気軽に尋ねてみて下さいね!
オススメの転職仲介会社は?
ゆとりがこれまでにお世話になったことのある会社をご紹介します。
正社員としての転職もそうですし、派遣やパートなどの転職相談もお世話になりました。
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