皆さんこんにちは。ゆとり薬局です。
今回は薬剤師の開業について、お伝えしたいと思います。
まず、現場の薬剤師が年収アップを狙うにあたっては、以下の方法があります。
- 僻地に行く
- 雇用形態を正社員からフリーに変更する
- 名もない個人薬局の高案件に飛び込む
ですが、これ以外に忘れてはいけない最後の砦が、開業ですね。
薬剤師の開業は軌道に乗れば大きな年収を安定的に狙えます。
薬剤師にとって一国一城の主はとても魅力的ですね!
しかし、薬剤師の開業は、この先は厳しい戦いになるかもしれません。
今回は薬剤師の開業について、深掘りしていきたいと思います。
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派遣薬剤師ってどうなの!?
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Contents
薬剤師の開業が厳しくなっている理由
薬局業界はすでに成熟産業
引用:https://www.mac-advisory.jp/pharmacy-trend/maturity/
上の表は処方箋枚数の推移を示しています。
医薬分業に伴い、処方箋枚数の増加数は年々緩やかになってきているのが分かります。
元々は調剤薬局業界は、医薬分業を目指した診療報酬の大幅改定によって、
90年台後半から00年台にかけて大幅にその店舗数を増やしてきました。
しかし、ここ数年で、ある程度国が望む医薬分業のカタチは整ったのではないかと考えられます。
つまり、起業する分野としてこれから著しく伸びるとは言い難いのです。
世の中に絶対はありませんが、新規事業を立ち上げようという起業家の成功者たちは、
必ず成長産業に投資するという共通点があります。
逆風の中で行う事業と、追い風の中で行う事業、
どちらが成功しやすいかは火を見るより明らかです。
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先人から生き方を学ぶ〜孫正義〜
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時代は点調剤ではなく面調剤の時代
国の政策としては、かかりつけ薬局を作ろうという時代です。
医療機関のすぐ横にある薬局、いわゆる門前薬局は集中率が高いため、
かかりつけ薬局とは言い難く、今後はドラッグストアなどが展開する面調剤が徐々に力を増していくでしょう。
時代の流れは門前薬局の点調剤からドラッグなどの面調剤にシフトしつつあります。
すでに大手ドラッグストアの調剤併設店舗数は毎年増えており、
今後も店舗数を拡大することによって、門前薬局から処方箋を奪い取ろうというのが彼らの戦略です。
さらにドラッグストアは処方箋を渡している間に、日用品の買い物を行うことができるので、
患者としても待ち時間を有効活用できるので、かなり有利です。
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門前薬局がビジネスモデル的にまずい件〜未来の薬局のカタチとは〜
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国は医療費削減に舵を切る
引用:http://www.msnw.co.jp/ir/industry-trends/
国の医療費は高齢化に伴いどんどん増えてきています。
当然国が行う政策は医療費の削減です。
すでに薬価などは大幅に削減されており、製薬企業は大きなダメージを受けています。
製薬企業だけでなく、薬価が引き下げられることによって、
薬局側も薬価差益が取れなくなってきており、減益となっています。
さらに日本にって一番深刻なのが、人口の減少です。
今病院にかかっている多くの高齢者が減少していくので、
顧客が少なくなるのも開業を勧めない理由の一つです。
それでも一国一城の主になりたい方の開業の考え方
薬局業界が厳しい。。
「そんなことは分かってる!」
という方も多いと思います。
ではここからは、それでも薬局を立ち上げてみたいという方に向けて、
どういう薬局を作るべきかを考察してみました。
イノベーションを積極的に取り入れよう
これからもし薬局を開くのであれば、時代の流れに沿った薬局を作らなければならないと思います。
つまりこれから起こることを想定して、そこに仕掛けるような薬局を作るということです。
なぜなら、時代の流れは進むことはあっても後退するということはあり得ないからです。
例えば、これからは5Gが新しい通信方式として使われます。
劇的に速い通信方式と言われているので、これからはIoTと言って、
物同士でネットのやりとりがされていくと言われています。
さらにネット技術の向上により、自動運転や遠隔診療もますます広がりを見せると言われています。
当然、薬局側も遠隔の服薬指導が増えていくのではないかと思います。
今から遠隔の服薬指導がすぐに一般化するということは起こり得ないと思いますが、
時代の流れとともに薬局のあり方も変わっていくと思いますので、
そこに経営者としてしっかり舵を切って、仕掛けていけるかどうかが大切だと思います。
今までと同じやり方しかできなければ、時代の流れに飲み込まれてしまっても文句は言えないのです。
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未来の薬局はどうなる!?〜テクノロジーの進歩から考察〜
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厳しい状況下でも開業してみたいという人は起業家向き
起業をすることは、チャレンジすることで素晴らしいと思いますが、
周りからはそんな経験をしている人は少ないので、まず反対されると思います。
この記事でも薬局を新規開局することはオススメできないと書いていますが、
それでもやってみたいと思える人はそもそも起業家向きだとゆとりは考えます。
みんなが反対しているしやめとこうと、人に流されてすぐに諦めてしまうような人は、
事業を始めてもすぐに諦めてしまうでしょう。
チャレンジしてみようと考えることはとても素晴らしいことです。
そしてそれを実際に行動に移す人はさらに素晴らしいです。
もし万が一、起業して失敗したとしてもその経験は一生あなたにとって、
貴重な財産となることは間違いないでしょう。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
決して薬局業界は順風満帆な業界ではありませんが、
それでも薬剤師はまだまだ恵まれている方だと思います。
僕自身も薬剤師としての活動は、一生携わっていきたいと思っていますので、
カタチはどうあれ、たくさんの患者さんに貢献できれば、薬剤師冥利に尽きますね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
オススメの転職仲介会社は?
最後にゆとりがこれまでにお世話になったことのある仲介会社をご紹介します。
正社員としての転職もそうですし、派遣やパートなどの転職相談もお世話になりました。
よかったら参考にしてみてください。