こんにちは。ゆとり薬局です。
今回はレイ・ダリオの全天候型ポートフォリオから、暴落時の備え方を解説していきたいと思います。
まず全天候型ポートフォリオの内訳ですが、
金:7.5%
商品取引:7.5%
米国株式:30%
短期米国債:15%
長期米国債:40%
となっていて、株式の割合が30%と非常に低くなっています。

株式90%で残り10%が米国長期債なので、
同じ投資家でも考え方が全く異なるのが特徴です。
Contents
レイ・ダリオとは
レイダリオとは、アメリカ合衆国の投資家で、
ヘッジファンドである「ブリッジウォーター・アソシエイツ」の創業者である。
「最小のリスクで最大のリターンを得ること」
を目的としたポートフォリオが特徴で、リーマンショック時も運用成績がプラスであった。
ヘッジファンドの帝王と呼ばれている。
株式の比率が少なく、債券や金を多めに盛り込み、
様々な国や資産に分散投資する重要性を説いている。
オススメの証券会社について記事にしましたのでこちらもどうぞ。
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レイダリオが唱える「経済の4つの季節」
レイダリオは経済には4つの季節があると説いています。
季節の横に書いてあるものがその季節で強い金融資産となります。
経済成長期(想定を上回る成長)ー株、商品取引、金
経済停滞期(想定を下回る停滞)ー米国債券、短期米国債
インフレ期(想定よりもインフレ)ー商品取引、金
デフレ期(想定よりもデフレ)ー米国債券、株
この4つの季節は必ずどの国でも訪れます。
しかしながら、実際の季節とは異なり、順番が決まっていないのが特徴です。
株のリスクは債券の3倍
なぜここまでレイ・ダリオは株式の割合が少ないんでしょうか。
それは株式のリスクが債券の3倍あると言われているからです。
例えば、株式50%と債券50%を持っているとかなり消極的なポートフォリオに感じますが、実際は暴れ馬の株式に振り回されしまい、実質のリスクは株式95%・債券5%になってしまいます。
ですので、まず株式の比率を30%まで下げることによって、リスクを下げる効果があります。
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レイ・ダリオポートフォリオ各論
ここからはレイダリオ・ポートフォリオに登場するそれぞれの金融商品を解説していきたいと思います。
普段は株式投資ばかりしか銘柄分析していない方も多いのではないでしょうか。
是非参考にしてみてください。
金
投資商品としての金は実物資産と言われ、
株式や債券などのペーパー資産とは違い、
破綻して無価値になることはまずありません。
金が最大級に効果を発揮する時は、ペーパー資産の暴落時と言われ、
リーマンショック時には値を大きく上げました。
つまり株と逆の動きをするということですね。
また、値動きに左右されず、インフレ対策できることも大きなメリットです。
200年前の1ドル(1500円)を金に投資していても、200年たった今もだいたい1500円の価値になっています。
とても不思議ですよね。
現金のままだったら、1ドル110円くらいなので大きな損失となっています。
商品取引
商品取引とは商品先物取引といい、
農耕物や鉱工業材料などの商品を将来の一定日時に、
一定の価格で売買することを現時点で約束する取引であり、先物取引の一種です。
しかしながら、商品取引は最近ではめっきりリターンはよくありませんので、
レイダリオポートフォリオのこの部分を「金」に変えても構わないと言われています。
つまり金を15%で持つということですね。
なかなか資産運用で「金」の大切さを学ぶ機会はありませんので、貴重なポートフォリオと言えます。
米国債券
国債とは国が発行する債券である「国庫債券」の略称で、
国が資金調達する手段の一つです。
国債はメリットとしては、株に比べて安全性が高い点にあります。
国が破綻しなければ元本保証もあり、分類では無リスク資産と呼ばれます。
しかしながらその反面で株式に比べると金利が低いのが特徴です。
ちなみに、19年12月現在の米国の短期国債の1年ものは、年利1.52%で、
長期国債の30年ものは、年利2.36%です。
米国株式
米国株式は当ブログでもたびたび取り上げているので、
インデックス投資の記事を是非読んでみてください。
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米国市場は20年ドルコスト平均法で運用すると、
どの期間で区切っても年利5%以上の成長率を保っています。
しかしながら株式は大暴落(20年から30年おき)が訪れると、
資産の半分が失われる可能性がありますので、大きなリスクが伴います。
全天候型ポートフォリオの考察
ペーパー資産の好況期に弱く、暴落時に強い
全天候型ポートフォリオの最大のメリットは株式の暴落時に非常に強いということです。
これは株式とは異なる動きをする金や国債が多く入っているからでしょう。
守り重視の運用を考えるのなら非常にオススメの運用方法です。
しかしながら、好景気の時には伸びは緩やかですので、
市場の分析状況に応じて、金融商品の比率を自分なりに変えていくことが大切だと思います。
二番煎じなやり方ではなく、自分の納得する投資法で運用していきましょう。
株式のリスクの高さを再考させられる
バフェットに肩を並べるほど有名な投資家であるレイ・ダリオですが、株式のリスクを相当に嫌っています。
著名な投資家がここまでディフェンシブに戦っているのですから、
個人投資家の我々も参考にしなければなりません。
しかしながら、バフェットは株式を9割、現金1割のポートフォリオ運用を維持しています。
投資スタイルは各個人でバラバラですので、あなたはあなたなりに考えたあなた色の投資法を実践してみてください。
今回は以上になります。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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