今回は高配当株の落とし穴を解説していきたいと思います。
現在は銀行でお金を預けても、普通預金では0.001%の金利しかつきません。
これは100万円預けても10円しかつかないという極めて寂しい数字です。
しかもその10円には20%の税率がかかります。
もう笑えないですよね。笑
なので藁にもすがる思いで高配当株を買いまくり、
悠々自適の配当金生活を考えている方!
ちょっとお待ちください!!
高配当株には思わぬところに落とし穴があります。
それでは解説していきます。
Contents
高配当株とは?そのメリットとは?
高配当株とは文字通り、配当金をたくさんくれる株式会社のことです。
持っているだけで配当金を産んでくれるので、
金のなる木や金の卵を産むニワトリと表現されることがあります。
そんな高配当株も決してデメリットばかりではありません。
まずはメリットも解説していきます。
株価に一喜一憂しなくていい
高配当株の特徴として配当金が別枠としてあるので、
目先の株価の上げ下げに一喜一憂する必要がありません。
そして、配当金が得られる時期になると、
ボーナス感覚のような気分を味わうことができます。とても楽しみですね。
これは投資の醍醐味とも言えますね。
長期投資とは相性がいい
配当が株主に還元される時期はあらかじめ決められているので、
必然的に配当を得ようと思うのであれば、中長期的に投資することになります。
ゆとりは短期投資は労働と思っていますので、
長期投資に繋がるという意味ではこれもメリット考えています。
普通預金の金利は0.001%に対して、高配当株は元本割れのリスクは確かにありますが、
3%以上の金利が得られますのでお得ですね。
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高配当株の問題点
そんな高配当株投資ですが、
いささか気になる問題点がいくつか存在します。
タコ足配当
例えば、配当金は投資金額の5%還元します!と
高らかに約束しておきながら、
その会社の利益が投資金額の3%分しかなかったら、どうなるでしょうか。
この場合、企業も人と同じでお金を捻出するために資産を売却したり、
内部留保している資産を切り崩したりします。
結果的に株価も下がってしまいますし、何よりも得た利益を食い潰してしまうことになるのです。
このように配当金を得て、得したようで実は損をしている場合があります。
これをタコ足配当と言い、タコが自分の足を食べることに由来しています。
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本当に株主の資産を増やしてあげたいと考えるなら自社株買いするはず
株主に多くの配当金を渡してあげることは株式会社の成り立ちとしても重要な要素ですが、
何も直接お金を渡してあげることだけが、資産の増加に繋がるとは限りません。
投資している企業の株価がその分上がれば、株主の資産は増えることになるのです。
例えば、世界一の投資家 ウォーレン・バフェットの投資会社は一切、配当金を出していません。
余剰資金を直接株主に現金として還元しても、そこに税金がかかってしまうからです。
なので、自社株買いを行うことで、株価を底上げし、株主の資産を増加するという方法の方が、
さらに複利の効果を期待できるので、企業としても多くの資金を手に入れることに繋がり、
また新たな事業投資に繋がるので、ひいてはそれが事業拡大に繋がるのです。
高配当株は老舗企業に多い
また日本の高配当株は、JTや武田薬品などに筆頭されるように、
老舗の企業が多いのも特徴です。これはアメリカでも同じ傾向です。
逆に新興企業は無配当の会社が多く、アメリカでもAmazonはいまだに無配当を貫いています。
それでもたくさんの投資家から人気があるということの裏返しなのかもしれませんね。
ですので、高配当という企業戦略は、投資対象として人気に陰りが見えた会社が、
よくやる戦法と言っても過言ではないでしょう。
それでも高配当メインに投資するなら
それでも高配当株しか投資しないという人も多く、
いまだに根強い人気を誇るのが投資法なのは事実です。
ここからはそれでも高配当株に投資する上での戦略を考えてみました。
配当利回りだけを見ずに業績や指標をきちんと見よう
配当利回り6%!などの魅力的な文言に誘惑されずに、
きちんと業績や財務状況を見ることが大切です。
株価というのは、企業の純利益に比例すると言われています。
特別損失などの特殊ケースを除いて、あまりにも利益が少ないにも関わらず、
高い配当金が計画されている場合は、論理が破綻しているので、無謀な経営と言わざるを得ないでしょう。
こういう場合は、いくら配当金が魅力的でも投資しない方が無難です。
ですので、配当利回りはいったん度外視して、
その企業が長期的に利益を上げ続けることができるのかをチェックするようにしましょう。
配当を再投資して複利の効果を使おう
得た配当金をどのように使うのかが非常に重要です。
これは企業の課題ではなく、あなたの課題とも言えます。
そもそも、企業から得た配当金を全額私利私欲のために使ってしまったら、
資産形成になりません。なぜなら、複利を使っていないからです。
これでは無配当で企業に再投資してもらっている方がよっぽど有用です。
得た配当金を全て使っていては、複利ではなく単利になってしまうので、
株式投資の最大の武器を放棄していると言わざるを得ないでしょう。
投資家というのは今あるお金をさらに増やし続けるといマインドセットが重要なのです。
頭のいい投資家は配当金をさらなる経済成長のために再投資するのです。
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終わりに
いかがでしたでしょうか。
高配当株投資にも意外な落とし穴があることがわかりました。
企業だけでなく、自分自身のお金の使い道も非常に大切ですね。
浪費をし過ぎないように気をつけていきましょう。
今回は以上になります。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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